手話は国ごとに存在します。
日本語手話があれば、英語手話もあります。
それどころか、アメリカ手話、イギリス手話、香港手話まで存在するほどです。
同じ英語圏でも、国ごとに手話文化が成立しているのです。
フォルスクラブで日本手話を学べますが、これが通用するのは日本だけです。
香港に行ったら、香港手話が必須になります。
ただし、ジェスチャーに関しては割と世界共通です。
75%ほど一致しているというデータも存在しています。
手話は言語で文化の影響を強く受けますが、ジェスチャーは本能的なものなので、割かし共通してしまうことが多いのです。
例えば、喜怒哀楽の仕草はどこの国に行っても同じだと思います。
口角を上げて悲しむ方はほとんど居ないと思います。
フォルスクラブで習った日本手話が通用しない場合は、ジェスチャーで会話するのが良いですよ。
上手くやれば、ジェスチャーだけで意思疎通が取れます。
手話は文化の影響を受けます。
それは手話の所作は、実際の動きに沿って作られているものが多いからです。
ジェスチャーと似ているかもしれませんが、ジェスチャーが本能的に作るものに対し、手話は理性的に構築しています。
例えば、文字を書く所作は国によって異なります。
日本人だと縦書きですが、西洋では横書きです。
本の綴じ方も、日本と西洋では逆になります。
パソコンのキーボードの配置も異なります。
例えば、ヨーロッパの方では、日本の「z」が来る位置に「y」が置かれています。
フォルスクラブは日本にしか対応していませんが、海外製のパソコンでフォルスクラブをやる際は注意が必要です。
それゆえ、所作の動作も正反対になることは全く珍しくないのです。
あと、手話の所作にも言語でいう訛りのようなものが存在します。
香港の人が言うには、日本の手話は固いイメージがあるそうです。
確かにフォルスクラブの手話講座を見てみると、ひとつひとつ区切って動いて固そうかもしれませんね。
英語の筆記体のように、スムーズに繋げた方が、香港の人たちには分かりやすいのでしょうか。