最初に正しい商売のシステムについて紹介します。
Aという商品があり、これを欲しがる人がいます。
販売者はAという商品を消費者に売るため、値段を提示します。
消費者がその値段に納得し、購入の意思を表してお金を販売者に渡し、販売者は正しくAを消費者に渡して、商売が成立します。
詐欺として問題になっている商売方法には、消費者がAを欲しくもないのに販売者が無理やり買わそうとすることや、AではなくBを渡すといったことが挙げられます。
また、提示した値段以上にお金を請求する、といったことも問題になっています。
実はAだけでなくBも購入しないと、Aを満足に使えないといったこともあります。
ネット上でその名前を見るようになった、イーラーニング研究所の場合はどうでしょうか。
実情を知れば、全く詐欺でもなんでもないのですが、だからと言って全くの無関係でもありません。
話を少し脱線し、例を取りますが、核兵器の原理を作ったのはアインシュタインです。
だからと言って、核兵器の被害のすべてを彼になすりつけるのは道理が合いません。
しかし、彼がそれを発明しなければその被害を防げたのも事実です。
兵器(物・システム)を作った方にも、少なからず責任はありそうです。
実際に問題を起こしていたのは、イーラーニング研究所のスタッフではなく、一般人の方です。
その方法が悪質だったことから、この商品を取り扱う企業であるイーラーニング研究所に飛び火した形になります。
本当はモラルがあるかどうかを見極めなければいけなかったかもしれませんし、長期にわたる販売研修も実施するべきだったかもしれませんが、コストの都合上、そうしたことを精査・実施するのは非常に難しいと言えます。